空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

8/10 映画『天気の子』観てきた

観てきました。ちなみに新開作品は『君の名は』しか知らないミーハーレベルです。音楽と映像がすげーな、まあ普通に面白いなという印象でした。

なので、今回も期待するとかしないとかではなく何となく見に行った感じです。

予告段階で、"世界のあり方を変えた物語”と謳われていたので、普通の世界から変な感じになるか、元々変な世界が普通になるのかどっちかなぁと思ってましたが、そうきましたか、という感じでした。概ね、ちらほら見えていた感想の意味はわかった感じです。後、あらすじがどんななのかさっぱりわからないで観に行ったのですが、正直、いつ本題に入るんだと思いながら観ていたのですが、どうもストーリーを説明しようとすると説明しづらいお話ですね。何を主題としてみればいいのかわからないという部分はありました。それに比べれば『君の名は』はわかりやすかったですね。あれほどヒットしたのはそこらへんにも理由はありそうです。

で、感想ですが、普通に面白かったです。

いや、私の映画の感想って基本、超面白かった、普通に面白かった、面白くなかった、しかないので良かった方です。(最近でいうなら実写ピカチュウは超面白かったです)

少なくとも次の新開作品があればまた観て見たいなと思えるほどには面白かったです。特に、教訓めいたものがなかったのがとても良かったですね、大人対子供の構図で子供ぶっちぎって自分の意志を貫いていったあたりが最高でした。大人側の理屈もわかるんですが、個人的に、そんなものはおいておいてこうしたいからしたいんだと貫いていく意思みたいなものが勝つ瞬間というのは爽快で私は好きです。

 

ということでここからネタバレあります。

 

 

簡単なあらすじを言うと、家出少年である主人公が東京に出てきて働こうとするも16歳という年齢のためどこにも雇ってもらえずあちこちうろうろしているところ、たまたま知り合ったオカルト雑誌のライターの人に拾われて、なんやかんやあって少女と出会い、その少女が天気を操ることのできる力があると知り、なんやかんやあって東京の異常気象を収めるためには少女が人柱にならなければならないと思ってしまい(こう書くと実はそうじゃなかった、みたいに聞こえるけど、個人的にこの時いやいやそんなわけないでしょうと反射的に思ってしまったので)天気の力を使う度に透明にっていく少女、同時に、家出少年には警察の魔の手が伸びてきて選択を迫られていく。

家出少年がここで得られたのは少女との絆、天気の少女が得られたのも少年との絆、なのか?正直、天気の力があってもなくても変わらなかったのではと思ってしまった。少女の方はすごくしっかりしてたし天気の力で目立ってなければ大人達に見つからずやっていけたのでは、とちょっと思ったけどそれじゃ生活できなくてやばいことになってた可能性もあるので、どうなんだろうね。こういう時に子供たちが純粋に自分たちだけでやっていけるのになぜ大人たちは放っておいてくれないんだ、と思えるのは羨ましいとも思ってしまう。

ところで、最後の銃のシーンで、いくら相手が銃を持っているからといって、犯罪行為を犯したわけではない未成年の少年相手に警察が銃を向けちゃやばいでしょう。万が一怪我でもさせたら炎上どころではないですよ。正直、家出少年や保護者のいない少女たちに対し警察は本気出し過ぎ、もっと頑張るポイント他にあるでしょうと私の中からあふれ出る警察に対する悪感情がマッハだった。須賀さんに関しては、寧ろ誰かフォローしてやって!という思いでいっぱいだった。主人公からしたら裏切り以外の何ものでもないけど、大人側からしたら、警察には言わないで、お金渡して、今なら何もなかったことにできるとアドバイスまでして、最良の行動でしょう。ただし、"大人になれよ"という台詞は自分を正当化してるみたいで宜しくないと思ったけど。

ラストに関しては賛否あるみたいで、自分は賛も否も見てないので詳しくはないのですが、私はなるほどなーと思っただけです。ただ、主人公たちが後々自分たちのせいだと思い込みやしないか、そっちの方が気になりました。須賀さんがさり気なくフォローしてたけど、主人公は寧ろ、最後、自分たちは世界の在り方を変えたんだ、と何か自負?みたいなものを持ったような気がして、そこはちょっとどういうことかわからなくて、世界を変えたことに誇りを持った?自分に自信を持った?自分が世界を変えられることに気付いて自信を持った?どういうことだろう。

私の感覚としては須賀さんに近くて、元々世界は狂っていて、ただそれだけなのでは思っています。まあなんせ時空が歪んで過去改変が起こったりする世界ですから、これくらい許容範囲でしょう。

 

そんなわけで総括しますと、まあまあ面白かったです。

主人公たちが最後幸せを感じられたなら良かった。

新開作品との相性は悪くないと思うのでまた次があれば観てみたいです。