(P[た]2-1)執筆中につき後宮ではお静かに: 愛書妃の朱国宮廷抄 (ポプラ文庫ピュアフル)
- 作者: 田井ノエル
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2019/11/06
- メディア: 文庫
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妹の身代わりに後宮に入った主人公。それというのも後宮なら皇帝に見初められることはまずないし小説の執筆し放題だと目論んだせいだった。しかし、とある事件に関わることになり、その洞察力を皇帝に見とがめられ、真相解明のため囮になることを命じられるのだった。
よくある、楽しようと後宮に入ったけど、実は頭がいいことを上の人間にバレて事件解決に協力させられる系な話(そのまんま)。王道ものといえど、メンタル強めなちょっと変わった主人公が後宮のまわりの人達を翻弄するのは楽しい。今のところ、ラブはほぼないものの、某薬屋よりは少女小説よりだとは思います。皇帝と主人公、お互い変わった人だと思っているその距離感は中々良いものですが、これから巻数が続くようならまあ皇帝から落ちそうですね。恋愛はともかく自分の近い位置にいてほしいと望んでいるようなので。後、トップの4妃もそれぞれがそれぞれの事情でここにいるだけという雰囲気で、主人公とは仲良くなりそうで、寧ろ皇帝様が浮いてる気がして、いや燕貴妃だけはやる気満々なんですが、そっち方面ではどろどろせず楽しくライトな感じになりそうで続編はぜひ読みたいです。
主人公は後宮にいるのは作家になるまで!と意気込んでいますが力量があまりにぽんこつすぎてまあまず無理なので、皇帝様とはじっくりつき合っていって欲しいですね。