空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

12/5 読了本『お狐様の異類婚姻譚3』糸森環

 

 神隠しに合い、妖たちの世界で暮らす雪緒が他の妖たちに命を狙われたり執着されたり、白狐の大妖である白月と結婚したり離縁されたりまた結婚を申し込んだりする話、第三弾。

相変わらず、妖にモテモテな雪緒。今回は鬼に攫われ執着される。
鬼が襲撃されたときに傷の手当をしているうちに、何となく馴染んでいって好意を向けられてしまう。妖からの好意は人のソレと違って呪いとも祟りともなり、そのせいでまた大変なことに。前巻の最後で白月への愛を隠さなくなったせいで、ひたすら好きです、愛してる、結婚してください、を繰り返す雪緒が面白い。こんなにストレートに愛を叫ぶヒロインは近年珍しいのでは。その想いが通じたのか、最後には白月の方も結婚に前向きになったもののそこに立ちふさがる古老たち。
次回はそこをどう攻略するかですね。しかし白月と雪緒の結婚に対する思いが一致したのであまり心配はしていません。白月ならきっと何とかしてくれるでしょう。ライバルは多いけど、今までのクセ者感あふれる白月を思うと味方になってくれると思うと頼もしさしかない。(今までも別に敵ではない)
それにしても雪緒の現代日本関係の話は忘れられそうで、忘れさせてくれないですね。ふとした瞬間にポンと新事実を入れてくる。
最後に何かあるんですかね。まさか戻りはしないだろうけど、白月と結ばれてハッピーエンド、とはならないのかな。
続きも楽しみです。