これは面白かった!
フランスで家と仕事を失ったマリーがひょんなことで知り合った中国・清の皇子リンロンに誘われ彼の下で厨師見習いとして働くことになるというお話。
お料理系の話は基本好きではないのだけど、生まれ住んだ故郷を離れ一人異郷の地で頑張る少女の話、というところに惹かれて手に取りました。
文化の違いに戸惑いながら、意地悪なんかもされながらいい人もいて親切にされたり仲良くなっていくなか、マリーがここに来ることになった理由なんかが少しずつ明かされていく。しかし、タイトルから見える通りに単なるお料理ものというよりは、実はフランス革命のごたごたから逃げて来たんだったり、出生に何かありそうだったり、きな臭い事情なんかも見え隠れしていて、個人的にはとてもわくわくしてきました。
この作者様の本を今まで読んだことがなったのですが、他の作品も俄然気になってきました。シリーズが何冊か出ているのは知っているので読んでみたいですね。