面白かったです。
いわゆる、後宮事件ものラブミス。
特徴としては主人公が盲目の機織り宮女で、皇帝が二人で一役という特殊な形。目の見えない主人公は二人が別人であることをあっさりと見破ってしまい、そのことで皇帝の気を惹いてしまうという。
殺人事件と浮気(?)案件がやたらと多い後宮だなという印象。日常の謎というよりガチ殺人系の事件が多く、ストーリーの腰を折らないような構成になっており、そこは個人的には良い按配。ヒーローが二人いるため、これはダブルヒーローものなのか三角関係になってしまうのか。皇帝二人からは溺愛宣言をされてるものの、主人公自身は意志を表明していません。両方とも平等に愛します案件なら良いけど(TL系では稀によくある)、どちらかが本命だけど選べないという展開ならストレスになるので苦手です。どちらのパターンになるか1巻だけではわからづらいですね。2巻になればわかるかな、一応2巻も読む予定です。
”盲目”という部分が自分的にはかなり目を引きました。主人公に据えるところが勇気ありますよね。一時期、目の見えない人の世界というものに興味を持ったことがあり、だからというわけでもないのだけど、面白くなればいいなという思いはあります。