空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

8/29 読了本『帝都つくもがたり』佐々木匙

 

帝都つくもがたり (角川文庫)

帝都つくもがたり (角川文庫)

  • 作者:佐々木匙
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: 文庫
 

面白かったです。

怪談ものが読みたくて、でもキャラメインに偏りすぎてるのは嫌だなぁと立ち読み段階でかなり迷ったんですがえいやと買ってしまいました。
新聞で怪談もの記事を書くために手伝って欲しいと、売れない作家である主人公の元に来た新聞記者の人とともに怪談話を聞くために方々に廻り、怪異に遭遇するという話。
出てくる怪異が、見える・喋れる・触れるということなので、私基準では怪談というよりファンタジーですね。幽霊もみんなに見える形で普通に登場します。攻撃したりもします。でも触れるので物理で対抗もできちゃいます。
キャラクターに関しては、可もなく不可もなく、自分的にはまあ普通だなと。少しだけ出てきた、元女優の霊媒師さんが一番気になりました。
それより話の作りが上手かったと思います。いかにも怪談ものらしい始まりで、その話を聞き、調べていくうちに、怪異の正体が明るみになり、それは、生霊だったり、未練を残した幽霊だったり、虐められっ子の復讐だったり、人の想いが結晶化したようなパターンが多く、それらには大体言葉が通じます。そういうのとは関係なく理不尽な存在もあるのですが、そっちは物理で何とかなるので何とかします。主人公がわりと情緒不安定で幽霊に同情してしまう役割で、新聞記者の人が幽霊に同情は絶対厳禁な物理担当という感じで、まあ良いコンビなのでしょう。

面白かったので2巻も読んでみたいと思ってます。