空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

12/20 読了本『妹ばかり可愛がられた伯爵令嬢~』赤村咲

 

 残虐非道と怖れられた侯爵は実はそうでもなく...といういつものテンプレ系かと思いきや、何とそのままのガチヤバ公爵だったという珍しいパターン。行方不明となった令嬢はそのまま殺したりバラバラにしたりと本気で残忍な性質を持っていた公爵なんだけど、主人公・アネッサと出会ったとき、ちょっとした勘違いから、優しいふりをして誑かそうとしたため、アネッサは本気で公爵が優しい相手だと思い込む。しかし、そんなアネッサを相手に初めは騙すつもりが段々と本気で惹かれていって、というお話。そうはいっても、公爵が改心することもなく激ヤバ性質な真実を知ることなくアネッサとは両想いに、というところで終わっており、続きは!?となってしまったので、私には珍しくwebで続きを読みました。読ませて頂きました。なので、それも含めて感想を。公爵は自らのうちの魔と人の部分に揺れながら、アネッサはなんやかんやあって、公爵の真実に気付き、それでも好きだという感情に嘘はつけず、最後は納まるところに納まり、個人的には良い感じでした。

しかし、公爵の本質があまり変わってまかったり、モブに対する残虐表現など、わりと独特な作者様に見えたので、他にどんな感じの作品を書いているのかとても興味を持ちました。いくつかweb作品はあるみたいなので読んでみようかなと思っています。