<面白かった本>
「魔導具師ダリヤはうつむかない」とうとう読み始めました。わりと前から人気なのは知っていたものの、お仕事&日常ものというワードが私に全然響かなかったのですが読んでみたら面白い。これは流石に人気になるはずだと思いました。そもそも”お仕事もの”が好きじゃない私がこれだけ面白いと感じるのだから相当間口が広く幅広い人が面白く感じるのではないでしょうか。始まりはいわゆる転生&婚約破棄ものとテンプレを用意しつつ新しい恋と前世の知識を生かした魔導具を作りながら自立をしていく。恋といっても恋愛要素というほどではなくヴォルフとは友人として少しずつ仲良くなっていくという見ていて微笑ましくなっていく関係。後、ダブル主人公なみにヴォルフ視点の事情が加味されるので個人的にはそちらのパートがすごく好きだったりする。暗い過去を背負っていた彼がダリヤと出会い世界が広がっていく、何か大きな事件があるわけではなく、日常の延長上で少しずつ前に進む様はキャラクターたちの人生の物語という感じがする。現在3巻まで読んだのだけど、家族の話も出てきてますます面白くなっていく。これからも楽しみです。
「異端の祝祭」これも角川ホラーの棚で前からちらちら見かけて気になっていた作品。面白ったです。前半は、冴えない就労性が会社にやっと就職できるもそこでは怪しげな儀式が行われており、少しずつ精神までも犯されていく、というがっつりとしたホラーもの。後半、様子の変わった妹を心配した兄が心霊相談所に行くという話。角川ホラーはキャラものとして売るか一般向けとするかで表紙の雰囲気が大分変わるので、売り手は表紙をどうするか悩んだんじゃなかろうかとも思ったけど、前半のホラー部分の出来がとても良いのでこれはこれで良かったのでしょう。ただし後半が、強大な怪異をバトルでねじ伏せるみたな雰囲気もあるのでそこは人を選ぶかもしれない。私はとても良かった。特に個人的にはホラー部分が。超人的な怪異だけではなく人の心の闇に焦点をあてたサスペンス部分がすごく良くて、この作者の作品はすごく好きだと感じた。他の作品も読んでいきます。
「月の白さを知りてまどろむ 2」1巻の平和さがめちゃくちゃ良かったので、2巻に入りの急転直下、アンメモと同じくキャラが好きになってしまっていたので、読むのがつらかった。みんな幸せになってくれ。アンメモの続きはまだ読めない。好きがゆえに読めない現象is何。月白もそうなってしまいそう。いや読むけど。好きだから!でもやっぱり幸せの話が私は好きだ。
「山田くんとLv999の恋をする」アニメがすごく面白くて、コミックを買い、アプリを入れて、思いのほかはまってしまった。来期(今期)も原作を買いたいと思えるくらいはまれる作品があればいいな。
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そんなわけで、6月は「魔導具師ダリヤ」に出会えた月でした。ありがとう。面白い作品に出会えるのはいつだって喜びです。
以下、読書メーターです。
6月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3358
魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 1 (MFブックス)
読了日:06月30日 著者:甘岸久弥
丸の内魔法少女ミラクリーナ (角川文庫)
読了日:06月30日 著者:村田 沙耶香
夜獣使い: 黒き鏡 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:06月29日 著者:綾里 けいし
人獣細工 (角川ホラー文庫)
読了日:06月25日 著者:小林 泰三
山田くんとLv999の恋をする(7) (MFC)
読了日:06月25日 著者:ましろ
山田くんとLv999の恋をする(6) (MFC)
読了日:06月25日 著者:ましろ
山田くんとLv999の恋をする(5) (MFC)
読了日:06月25日 著者:ましろ
塔から降りたら女伯爵にされてました ついでに憧れの王子と婚約してました (一迅社文庫アイリス)
読了日:06月23日 著者:かい とーこ,黒野 ユウ
覇王の後宮 天命の花嫁と百年の寵愛 (ポプラ文庫ピュアフル Pは 6-1)
読了日:06月17日 著者:はるおか りの
異端の祝祭 (角川ホラー文庫)
読了日:06月16日 著者:芦花公園
腐女子ですが、このたび推しの元に嫁がされそうです (フェアリーキス ピュア)
読了日:06月09日 著者:十帖
月の白さを知りてまどろむ2 (DREノベルス ふ 1-1-2)
読了日:06月08日 著者:古宮九時
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