空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

9/20 読了本『ティーンズラブ世界に転生しましたがモブに徹したいと思います』鳴澤うた

 

 恋愛関係に陥りそうな主要人物の顔がはっきり見えて、それ以外の人がぼんやりとモブ顔にしか見えない特殊能力を持った主人公。前世でTL小説が好きだったため、それっぽい人を追いかけて出歯亀していたら、それを女王陛下(実は男)に見とがめられ、なぜか王宮の恋愛事情を探るよう言い渡されたのだった。

実は主人公が追いかけていた人物は政敵の重要人物で、女王陛下(男)ともに間諜の真似事をしているうちに交流が深まっていくというタイプのラブコメ。といいつつ、前半部分、陛下が男と知らずイチャイチャしていた時期が個人的にはめちゃくちゃ好きで、後半恋愛シリアスに入ってからは、ちょっと微妙な感じに。まあこれは良くあるこで、私の好みの問題もあるけど、それで前半の楽しさが消去されたわけではない。初作家さんでしたけど、これからも気にしていこうと思います。

 

9/6 読了本『平安あや解き草紙』小田菜摘

 

 これは、思った以上に面白かったです。

なんといっても主人公が32歳。とても新鮮です。
自分と半分の年齢である帝(16歳)から想いを告げられ入内を命じられたものの、そこで10年前にとある誤解から別れたかつての恋人・嵩那と再開する。後宮で尚侍として働いてるうちに嵩那に対して想いを抱くようになるも帝に求められている状況ではどうにもならず、という三角関係が繰り広げられるのだった。

三角関係って暗くなりがちであまり好きではないのだけど、思った以上に暗くはならず、おそらく二人ともが、帝(16歳)を大事に思っているせいで、表面上は穏やかに進行する。

お仕事だの謎解きミステリーだのと帯文句にはあったのだけど、イメージとしては完全に恋の話です。少なくともこの巻に関しては、宮中に広がるままならない恋の話が悲恋となりまた不可解な謎として現れる。全てがままならないので、そこは、こう悲劇ものが苦手な私としてはくっとなることも多いのですが、それでも主人公たちは自分の心に折り合いをつけて何とか上手くやっていて、不必要に暗くはならず楽しく読めました。

小田菜摘さんは、古くからいる方で存在は知ってはいたものの、おそらく多分初作家なのですが、中々良いなと思いました。

 

2020年8月読了本まとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3614

没落寸前ですので、婚約者を振り切ろうと思います (フェアリーキス ピュア)没落寸前ですので、婚約者を振り切ろうと思います (フェアリーキス ピュア)
読了日:08月31日 著者:夏目みや
女皇だった前世を持つ織物工場の女工は、今世では幸せな結婚をしたい! (フェアリーキス ピュア)女皇だった前世を持つ織物工場の女工は、今世では幸せな結婚をしたい! (フェアリーキス ピュア)
読了日:08月30日 著者:風見くのえ
帝都つくもがたり (角川文庫)帝都つくもがたり (角川文庫)
読了日:08月29日 著者:佐々木匙
ドアマットヒロインにはなりません。王子の求愛お断り! (フェアリーキス ピュア)ドアマットヒロインにはなりません。王子の求愛お断り! (フェアリーキス ピュア)
読了日:08月28日 著者:月神サキ
盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ (双葉文庫)盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ (双葉文庫)
読了日:08月24日 著者:小早川 真寛
転生侯爵令嬢はS系教師に恋をする。2 (フェアリーキス)転生侯爵令嬢はS系教師に恋をする。2 (フェアリーキス)
読了日:08月22日 著者:月神サキ
転生侯爵令嬢はS系教師に恋をする。1 (フェアリーキス)転生侯爵令嬢はS系教師に恋をする。1 (フェアリーキス)
読了日:08月21日 著者:月神サキ
文庫版 書楼弔堂 炎昼 (集英社文庫)文庫版 書楼弔堂 炎昼 (集英社文庫)
読了日:08月21日 著者:京極 夏彦
家庭教師は知っている (集英社文庫)家庭教師は知っている (集英社文庫)
読了日:08月19日 著者:青柳 碧人
旦那様(偽)、お手やわらかに (フェアリーキス ピンク)旦那様(偽)、お手やわらかに (フェアリーキス ピンク)
読了日:08月12日 著者:Canaan
かの侯爵令嬢に転生したので今度は絶対に生き残ります! (フェアリーキス ピュア)かの侯爵令嬢に転生したので今度は絶対に生き残ります! (フェアリーキス ピュア)
読了日:08月02日 著者:十帖

読書メーター

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8/31 読了本『没落寸前なので婚約者を振り切ろうと思います』夏目みや

 

 楽しかったー。

ハイスペック幼なじみと親同士が決めた婚約者同士なせいで、学園ではやっかみと嫉妬でうんざりしている主人公、ヒーローの男の子はまあまあツンデレが激しい、好きだから意地悪しちゃうみたいな俺様気質な子で、毎日がケンカになるケンカップルな話。

ひたすらかわいらしいカップルだった。ヒーローの子が主人公を前にすると照れてしまっていつも憎まれ口を叩くため、売り言葉に買い言葉になってしまうものの主人公は基本的には素直な良い子で観ていて可愛らしい。ある日、家が没落寸前まで追い込まれる事件が起きて、これで婚約破棄かと思いきや、まさかの同じ寮で暮らすことになり、自然距離が近くなり少しずつ縮まっていくのが大変よろしいラブコメだった。

夏目みやさんは昔いろいろ読んで面白かった記憶もあり、いつからかご無沙汰だったけど、やはり良いなぁと思ったのでこれからも読んでいきたい。

 

8/30 読了本『女皇だった前世を持つ織物工場の女工は、今世では幸せな結婚をしたい』風見くのえ

 

 前世が女皇で平民に生まれ変わったものの、特殊な力も受け継いでいる為、その頃の常識が抜けきらずある意味正しい、私やっちゃいました?系な話。

この世界の設定がわりと特殊で、皇族は平民と比べ長寿族で皇気という特殊な力を持っているとか、主人公は生まれ変わったものの、その孫が同じ時代に生きているとか、平民でありながらわりと国関係の話に関わっていき、あまり恋愛恋愛した話にならなかったのがちょっと残念です。後、登場人物が多過ぎたせいかヒーロー役の人の印象が薄い。主人公が色んな人に溺愛されていて、つまり前世の関係者などが生まれ変わったことを勘づきガンガン登場するので、何となく、もう少し上手くすれば面白くなるような気もするのに、わちゃわちゃ感が強くとても惜しい感じがしました。ただ、キャラ自体はすごく良かったです。前半では、前世で出来なかった恋愛を今世こそと婚活を頑張る主人公の一歩半ズレた残念さと前世の経験から来るチートかっこ良さがいかんなく発揮され掴みは完璧だったものの、後半からは戦争とか陰謀の話が前面に出てしまい、もう少し恋愛部分に焦点を当てて欲しかった。他国の王位継承問題など、直接的に主人公たちに関係のあることではないし、そこはまるまるなくても良かった。その分、皇家の人達が何とか出てくるような展開になった方がちょっと面白かったのではないかなぁと。

風見くのえさん初作家さんでしたが、調べたらわりと作品を出している人のようで(主にレジーナかな、アルファポリス系は本を出すとwebを削除させるということであまり好きではない)、読んでる間は面白くはあったのだけど、あまり恋愛色が見えずよくわからなかったという部分もあり、もう少し色々読んでみようかなと思ってます。

 

8/29 読了本『帝都つくもがたり』佐々木匙

 

帝都つくもがたり (角川文庫)

帝都つくもがたり (角川文庫)

  • 作者:佐々木匙
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: 文庫
 

面白かったです。

怪談ものが読みたくて、でもキャラメインに偏りすぎてるのは嫌だなぁと立ち読み段階でかなり迷ったんですがえいやと買ってしまいました。
新聞で怪談もの記事を書くために手伝って欲しいと、売れない作家である主人公の元に来た新聞記者の人とともに怪談話を聞くために方々に廻り、怪異に遭遇するという話。
出てくる怪異が、見える・喋れる・触れるということなので、私基準では怪談というよりファンタジーですね。幽霊もみんなに見える形で普通に登場します。攻撃したりもします。でも触れるので物理で対抗もできちゃいます。
キャラクターに関しては、可もなく不可もなく、自分的にはまあ普通だなと。少しだけ出てきた、元女優の霊媒師さんが一番気になりました。
それより話の作りが上手かったと思います。いかにも怪談ものらしい始まりで、その話を聞き、調べていくうちに、怪異の正体が明るみになり、それは、生霊だったり、未練を残した幽霊だったり、虐められっ子の復讐だったり、人の想いが結晶化したようなパターンが多く、それらには大体言葉が通じます。そういうのとは関係なく理不尽な存在もあるのですが、そっちは物理で何とかなるので何とかします。主人公がわりと情緒不安定で幽霊に同情してしまう役割で、新聞記者の人が幽霊に同情は絶対厳禁な物理担当という感じで、まあ良いコンビなのでしょう。

面白かったので2巻も読んでみたいと思ってます。

 

8/25 読了本『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』小早川真寛

 

盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ (双葉文庫)
 

 面白かったです。

いわゆる、後宮事件ものラブミス。

特徴としては主人公が盲目の機織り宮女で、皇帝が二人で一役という特殊な形。目の見えない主人公は二人が別人であることをあっさりと見破ってしまい、そのことで皇帝の気を惹いてしまうという。

殺人事件と浮気(?)案件がやたらと多い後宮だなという印象。日常の謎というよりガチ殺人系の事件が多く、ストーリーの腰を折らないような構成になっており、そこは個人的には良い按配。ヒーローが二人いるため、これはダブルヒーローものなのか三角関係になってしまうのか。皇帝二人からは溺愛宣言をされてるものの、主人公自身は意志を表明していません。両方とも平等に愛します案件なら良いけど(TL系では稀によくある)、どちらかが本命だけど選べないという展開ならストレスになるので苦手です。どちらのパターンになるか1巻だけではわからづらいですね。2巻になればわかるかな、一応2巻も読む予定です。

”盲目”という部分が自分的にはかなり目を引きました。主人公に据えるところが勇気ありますよね。一時期、目の見えない人の世界というものに興味を持ったことがあり、だからというわけでもないのだけど、面白くなればいいなという思いはあります。