空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

7/13 読了本『ドS様なんかいりません!~』しき

 

タイトルは長すぎたので省力。タイトルそのまんまな話です。
ドS系ヒーロー大好きなので買ったのですが、どんぴしゃ。最高でした。
帯にあった”傲岸不遜なドS紳士×隠れ純情なお仕事女”というネーミングもまさにそれ。そこに惹かれた人はきっと楽しく読めるでしょう。
普段仕事では冷血女と呼ばれているアスリアは実は心は純情な普通の女の子。自分のことを知らない場所で密かに婚活しようとすると、そこにはハイスペイケメンで有名な王太子側近リアテルの姿があり自分に近づいてくる。そして、職場の冷血っぷりとは態度の違う自分をことあるがとに揶揄いイジってくる。氷の女と呼ばれていたアスリアはそれまで自分を律して決して感情を見せないようにしていたが、リアテルの態度に怒ったり泣いたりと普段と違う自分を見せてしまい、どんどん惹かれていくというお話。
いや、もう最高でした。ドSなんていっても作品によっては、後半になると甘々になるという残念なパターンもあるんですが、これに関しては、一貫してヒロインの泣き顔が好きだとヒーローの人が公言し、最後までそれを貫いていた。しかも、本編内では、そんなかっこよさを維持したのに、初回特典SSペーパーで見せたヒーローの素の部分が可愛すぎてオチまでが最高。可愛いの見本市だった。

とても面白かったので、作者様の他の作品もちらっと見てみたのですが、別にS系ヒーローというわけじゃないんですよね(当たり前だ)。自分の好みに合うかどうか微妙なところです。キャラやカップリング目的で見るなら優男真面目可愛い系男子よりも傲岸不遜冷血かっこいい系が好きな私です。まあ、シナリオを見るのであれば特にこだわるほどではないのですが(当たり前だ)作者様のことは少し気にしておこうと思います。

 

7/10 読了本『鬼恋語リ』永瀬さらさ

 

鬼恋語リ (集英社オレンジ文庫)

鬼恋語リ (集英社オレンジ文庫)

 

 これは面白かった。個人的に作者の本の中では、ドイチェンの次くらいに好きかもしれない。続編がとても欲しいんだけど、オレンジ文庫的にはどんな感じなのでしょう。私にとっては好きが詰まっていました。

主人公は、兄の仇である鬼に和睦のために嫁入るするという実質政略結婚ものに近いのだけど、12歳の女の子なので、あまり恋物語というほどではありません。12歳の女の子がとても12歳と思えないくらい強かで賢い。おせおせのイケイケ。女の子の強気にまわりの人(鬼)たちが驚くといった感じですね。兄の親友であり仇だというその鬼は自分が殺したという以外、その真相を話そうとしないため、一体本当は何があったのかと探っていく話です。

話しが短くて人間側との話が一件落着で終わっただけで、他の鬼との交流があまり見れなかったのが残念です。特に青鬼さんとか、始めは敵かと思ったのに実はめっちゃ良い人じゃん臭を感じさせただけで終わってしまって、もっと絡みが見たかった。後、黄鬼さんの嫁さんとやらが気になって仕方ない。つまり続編が読みたい。

 いつかも書いたかもしれないけれど、12、13歳という恋を知るには微妙な年齢+年上男性との政略結婚的なものは大好きです。無邪気な少女に翻弄される年上男性がいづれ恋に落ちていく(ただし今現在は恋愛未満)、かつ作品自体は恋愛が主軸ではないというのが私的には最&高。つまり続きは読みたいので宜しくお願いします。 

2020年6月読了本まとめ

6月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:4374

湖宮は黄砂に微睡む 金椛国春秋 (角川文庫)湖宮は黄砂に微睡む 金椛国春秋 (角川文庫)
読了日:06月30日 著者:篠原 悠希
青春は探花を志す 金椛国春秋 (角川文庫)青春は探花を志す 金椛国春秋 (角川文庫)
読了日:06月29日 著者:篠原 悠希
幻宮は漠野に誘う 金椛国春秋 (角川文庫)幻宮は漠野に誘う 金椛国春秋 (角川文庫)
読了日:06月27日 著者:篠原 悠希
後宮に日輪は蝕す 金椛国春秋 (角川文庫)後宮に日輪は蝕す 金椛国春秋 (角川文庫)
読了日:06月25日 著者:篠原 悠希
後宮に月は満ちる 金椛国春秋 (角川文庫)後宮に月は満ちる 金椛国春秋 (角川文庫)
読了日:06月22日 著者:篠原 悠希
後宮に星は宿る 金椛国春秋 (角川文庫)後宮に星は宿る 金椛国春秋 (角川文庫)
読了日:06月18日 著者:篠原 悠希
R帝国 (中公文庫)R帝国 (中公文庫)
読了日:06月17日 著者:中村 文則
山猫珈琲 下巻 (双葉文庫)山猫珈琲 下巻 (双葉文庫)
読了日:06月15日 著者:湊 かなえ
花街の用心棒 花は凛と後宮を守り (富士見L文庫)花街の用心棒 花は凛と後宮を守り (富士見L文庫)
読了日:06月12日 著者:深海 亮
今昔百鬼拾遺 天狗 (新潮文庫)今昔百鬼拾遺 天狗 (新潮文庫)
読了日:06月09日 著者:京極 夏彦
探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿 (講談社タイガ)探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿 (講談社タイガ)
読了日:06月04日 著者:汀 こるもの
蟲愛づる姫君の蜜月 (小学館文庫キャラブン!)蟲愛づる姫君の蜜月 (小学館文庫キャラブン!)
読了日:06月03日 著者:宮野 美嘉
呪殺島の殺人 (新潮文庫nex)呪殺島の殺人 (新潮文庫nex)
読了日:06月02日 著者:萩原 麻里
落下世界 下 (創元SF文庫)落下世界 下 (創元SF文庫)
読了日:06月01日 著者:ウィル・マッキントッシュ

読書メーター

 金椛国シリーズについて語り過ぎました。

 

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公開しました。

新しいブログを公開しました。
日記のようなつもりでしたが、本の簡易感想、ゲームのプチ感想、その他の話と、あまり今までのと変わりない感じになりました。
ただ更新間隔は狭くして、できれば毎日やっていけたらと。(願望)
こちらのブログも今まで通り不定期ながら続けてはいくつもりです。

宜しくお願いします。

 

空ゴト日和

https://aikarinksekai.hatenadiary.jp/

6/18 読了本『後宮に星は宿る』篠原悠希

 

後宮に星は宿る 金椛国春秋 (角川文庫)

後宮に星は宿る 金椛国春秋 (角川文庫)

  • 作者:篠原 悠希
  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: 文庫
 

 これはめちゃくちゃ面白かったです。 

一族全て殉死、つまり皆殺しが決定されてしまい、主人公の男の子は一人生き延び、後宮に女装して潜むことになるという話。

後宮もの中華ファンタジーといえば昨今よくありますが、男の子が主人公でわりと死に近い状況の中生きるために女装をして身分を隠し生きていくパターンはあまりないのではないでしょうか。主人公の遊圭は元々病弱かつボンボンということで、後宮の仕事に四苦八苦し、同僚の女の子からは虐められたりしながら、それでもパートナーの女の子とともにわりと明るめのテンションで話は展開します。そんな中、遊圭の身分に気付いたかのような美形の宦官・玄月などが登場して、物語に緊迫感が増してきます。女の子が主人公なら完全に恋のお相手です。しかし、遊圭は男の子なので睨み合い、探り合い、牽制し合い、共犯関係になる。そういう関係も大好物です。女装がバレたら、というより正体が知られたら死罪が確定している遊圭に玄月は自分の手駒として動くよう迫ってきて、この先どうなるかという、とても面白そうな具合で終わっています。

読む前からわりと有名だったので、ワクワクしながら読んだのですが、思った以上にシビアな状況で、でも思った以上に温かい話でもありました。優しい人が多いのです。その優しい人が困っている状況で自分も命が危ないのに手を差し伸べられるのが主人公なので、何となくこの世界は大丈夫なのではとその瞬間に私は思ってしまいました。優しい人が報われる世界であって欲しいですね。

 

6/12 読了本『花街の用心棒 花は凛と後宮を守り』深海亮

 

花街の用心棒をしていた主人公・雪花が、その腕を見込まれ後宮での貴妃の護衛を依頼され、借金返済のため仕事を受けることにというお話。

面白かったです。この手の話はわりといろいろ読んでますが、素直にこれは面白いと思えました。主人公の女の子がガチで強くて、活動的で、さっぱりしててとても好感が持てます。しかも美形である義父のせいで美形嫌いになって、絶世の美形顔である志輝をあからさまに嫌うせいで逆に気に入られるという、まあよくあるパターンです。そして、主人公のバックボーンがわりと複雑で、義父の旅にあちこち連れまわされ、借金返済のために妓楼に売られて用心棒をする羽目になったということだけど、実はその生い立ちには複雑な事情があるという。1巻では、ただ後宮で仕事をして、昔をちらっと思い出したりするぐらい詳しい事情は明かされません。正直、伏線だけあってわからな過ぎるのも気持ち悪いのですが、ここは続編以降で明かしてくれるでしょう。

 ヒーロー役である志輝はさっそく今回からぞっこんといっていいほど雪花に入れ込んでいます。そう見えます。雪花の方は全くその気はないので、しばらくはこの完全片想いを見ることになるのでしょうか。それにしても雪花も不思議がっていましたが、いくらなんでも惚れるタイミングが早すぎます。本人一目ぼれといっていましたが、もうちょい何かあってもいいのでは思ってしまったのも事実。おまえ自分の美形顔を嫌ってくれる相手なら誰でもいいのかよと。まあロマンス的な何かもこれからに期待です。

カクヨム連載らしいのですが、今のところwebで読む予定はなく、でも続きは読みたいのでぜひ続きも書籍化して頂きたい。

 

6/10 読了本『今昔百鬼拾遺 天狗』京極夏彦

 

今昔百鬼拾遺 天狗 (新潮文庫)

今昔百鬼拾遺 天狗 (新潮文庫)

  • 作者:京極 夏彦
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: 文庫
 

面白かった。呉美由紀シリーズ第三弾。

今回はゲストキャラとして篠村美弥子さんが 登場する。榎木津シリーズの話で婚約話をぶち壊されて、わりといいキャラしてるのに単発なら勿体ないなぁと思ってただけに良かった。美由紀ちゃんと主に問答しまっくってるのが印象的。

美弥子さんの友人が失踪したと、榎木津事務所に駆け込んできてそこで美由紀と出会ったの始まり。なぜかその友人の服を来た赤の他人の自殺死体が発見され、その後また別の死体の側に友人の持ち物があったという。友人は失踪し、服だけが赤の他人が着ているという状態で発見されるというその魅力的な謎の答えというか種明かしが個人的にはとても良かった。謎のヒントがあるというわけではないけど、そこに発想が至れるかということですね。こういうパターンは大好きです。思えば京極作品ではわりとこういうの多い気がします、トリック的なものが奇抜でさらに動機も奇抜すぎて理解できないような状況でも、長編では、その奇抜さの理由が長い筆力によって説明されるため読者はその犯人の情動に納得させられてしまうという。だからこそ、今回の短編(中編?)では、その犯人の心理描写的なものがないため(口で理由は説明されるが)、そんな理由で人殺すのかよ、という半笑い的な気持ちにもなってしまうものの、動機なんて本来は理解できないものなのでしょう。

これで呉美由紀シリーズ三部作が終わってしまった。寂しいです。

京極さん自身は遅筆というわけでもなく、まあまあ出している方なのだけど、やはりこういうシリーズものは楽に読めて楽しいです。また近くシリーズものを、できればそろそろ"京極堂"シリーズの方も出して欲しいなぁなんてちらちら思います。