空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

2026年7月読了本まとめ

■特に面白かった本

 

無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~[完全版] (MPエンタテイメント)星空都市リンネの旅路 (MPエンタテイメント)バチカン奇跡調査官 法王の魔導書 (角川ホラー文庫) 天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow? Wシリーズ (講談社タイガ)

「無気力探偵」楠谷佑

オーソドックスな高校生探偵もの。学園系といえば、人が死なない事件ものを思い浮かべるが、こちらは、しっかり殺人事件に遭遇して解決するタイプの作品です。基本的には、偶然出会った事件を解決する話ではあるが、警察関係者にも因縁がありつつなので、その関係もちょうど良かった。MPエンタテイメントの半額キャンペーンで買ったものだったが掘り出し物でした。2巻も読みます。

「星空都市リンネの旅路」蒼月海里

崩壊した惑星の地に降り立ち、人の住める場所を探すため旅をする二人組の話。近未来的な科学力を持った惑星出身者が、未開の地、独特の文化を形成してる土地を旅する話ではあるが、神々という謎の存在もあり、ファンタジー感もあって面白かった。もっと色んな村々を見てみたい気もするので、続きがあれば読みたい。

「バチカン奇跡調査官 法王の魔導書」藤木稟

バチカンシリーズとしては27冊目。もはやとんでもない長期シリーズになった作品。今回は短編なので、ローレン、フィオナとコンビを組んでのアメデオの事件捜査の話、アルバーノの裏稼業?の話、表題作の悪魔憑きによる奇怪な事件が起こる島へ、バチカンのエクソシストチームが乗り込む話の3本。個人的には、アメデオ視点の事件捜査が、とても真っ当な事件もので、ローレンという天才チームとポンコツのアメデオというでこぼこコンビが楽しい。これからもずっと続いて欲しいシリーズです。

「天空の矢はどこへ?」森博嗣

Wシリーズ9冊目。めちゃくちゃゆっくり読んでるこのシリーズだけど、毎回面白い。今回は、ウォーカロンの開発施設エリア一体が武装集団に占拠されたと報告があったきり一切の連絡が取れなくなったという話。AIや人工知能の暴走というのは、本当に暴走なのか、成長したAIがより人間に近しくなってしまったことで、完璧なものから欠陥を供えた人間らしくなるというのはとても皮肉で面白い。まだ、読んでないものも多いけど、今の世情のことを森さんがどう感じているのか知りたい。

上記以外だと、栗原ちひろさんの「ラナーク王葬記」もとても良かった。個人的には、光属性が強すぎる女の子エルセリアの存在が気になってしまって、彼女がこのまま光に向かって突き進むのか、主人公たちとの今後の絡みが楽しみだったりする。まだ竜の背景など、わかってない部分も多くあるので、ぜひ続編が欲しい。

今月は、特段インパクトのある作品に出会った印象はないが、MPエンタテイメントの紙本半額セールがあまりに衝撃的だったので、もし今後あったら絶対見逃したくない。

 

以下、読書メーターです。

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2026年6月読了本まとめ

■特に面白かった本

転生付与術師オーレリアの難儀な婚約 1魔術学園の落ちこぼれ令嬢が、ある日入れ替わってしまった件 (ビーズログ文庫)さよならに取られた傷だらけ 不純文学 (河出文庫)変な絵 (双葉文庫) 

 

今月は、書籍とは別にweb小説系を結構読んでいた印象。

 

「転生付与術師オーレリアの難儀な婚約①」カレヤタミエ

web既読なのでそれ込みの感想になってしまうが、めちゃくちゃ面白かった。

田舎から王都に出てきて、突然、婚約破棄を言い渡され、住む家も何の伝手もなく、街に放り出され、何もない主人公が、一から人との繋がりを経て、仕事を探し生活していくことになる成長譚ファンタジー。転生者であっても、それで世界を変えていくといった大袈裟なことではなく、まずは身近なところから、自分が生きるために、人の力を借りて、少しずつその輪が広がっていく。恋愛に関してはも、今はまだ友人どまりでも、その関係性はすごく心地よくて先が楽しみになる。人との関係性を重視する生活系ファンタジーに思うので、魔ダリ好きな人とかとても好きなんじゃないかなと思う。

 

「魔術学園の落ちこぼれ令嬢が、ある日入れ替わってしまった件」すずきこふる

これも、すっごく面白かった。学園一イケメンで運動神経抜群成績優秀モテ男と地味で落ちこぼれで通っている主人公の中身が入れ替わってしまった話。魔術の事故で入れ替わってしまった二人は、それをまわりに知られないように約束するも、主人公の中に入った彼は、堂々とした振る舞いでまわりを圧倒するし、逆に彼の中に入った主人公は、急に真面目になったと訝しがられたり、基本的には、コメディーちっくな展開でとても楽しく読めた。個人的には、彼まわりのキャラがめちゃくちゃ良くて、これがこの一冊で終わってしまうのは勿体ないと思った。ぜひ続きも欲しい。

後、他作品をwebで見たが、「悪食鑑定リィナの平和な食事」がとても面白かった。こちらも書籍化すれば良いのに。男性キャラが良い感じに描かれるタイプの作家さんなので、TOブックスあたりから出して下さい。(そんなイメージ)

 

「さよならに取られた傷だらけ」斜線堂有紀

前から、ちょっとずつ読んでいた、私と先輩があらゆる世界で出会い何かしらの何かが起こるショートショート集。これがTwitterで連載されていたというのだから驚きなんてもんじゃない。面白かったんだけど、数が多すぎて、一つ一つに言及できないのがちょっと歯痒い。私と先輩に限らない話も読んでみたいとは思った。

 

「変な絵」雨穴

今月読んだ中では、断トツに売れてる&有名作品。世の中には、有名でめちゃくちゃ面白い作品もあれば、全然売れてないのにめちゃくちゃ面白い作品もある。なぜだ。

ブログに関わる不思議な絵の言及から、視点が変わり、子供の絵、殺害された男性が握りしめていた絵、それらが直接繋がっているわけではなく、事件の謎を解くキーになってる。なぜだかホラー作家のイメージがあるが、めちゃくちゃ本格ミステリー。

文庫派ですが、これからも追いかけていきたい。

 

今回、ずっと読んでいたweb小説がこちら。

侯爵令嬢レベッカの追想  殺人事件の被害者になりたくないので記憶を頼りに死亡フラグを折ってまわります

タイトルがミステリーっぽいが、ミステリーではない、異世界転生やり直し系な話。

異世界で死亡→現代転生→前世を思い出すも事故で死亡→前世界の子ども時代に巻き戻ってしまう。そのため、現代知識を持ったまま自分の死亡を回避するため動き回ることになる。が、知識チートよりも主人公の元々の性格が破天荒気味なので、知識改革系というよりも、キャラの面白さが目を惹く作品となっている。私の好きな格言で、泣ける話を書くのは簡単だが笑える文章を書くのは難しいというのがあるんですが、会話のテンポが良くて、随所に笑える部分もあり、まじで文章が上手いと思わせる。

個人的に、ネックは、女主人公転生系でありながら、恋愛方面がほぼないということだけど、女の子にモテモテな主人公なので、逆に男性の人も楽しく読めると思う。ちょっとでも引っかかったら読んで欲しい。何と、書籍化もしてない。びっくりだった。

 

多分、全然知られてない面白い作品というのはあるんだろうなとは思うけど、流石に、メインは紙の本なので、積極的に発掘は出来ません。

でも、面白いものはどんどん読んでいきたいので、web発掘者は頑張って下さい。

 

 

以下、読書メーターです。

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2026年5月読了本まとめ

■特に面白かった本

箱庭の巡礼者たち (角川ホラー文庫)首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿 (文春文庫)悪魔の微睡 佐々木事務所シリーズ (角川ホラー文庫) 

今月も、結構面白い本をたくさん読んだ印象。

 

「箱庭の巡礼者たち」恒川光太郎

箱の中に別世界が広がっている箱を拾った少年少女の話『箱の中の王国』、時間跳躍の銀時計を拾った姉弟の大正から現代にかけての人生を描いた話『スズとギンタの銀時計』、孤独に生きてた吸血鬼がニホンという異世界から来たという少女に出会い、いくつもの世界を旅することになる話など、それぞれが繋がり合いながら一つの世界を形成している連作短編集。久しぶりに読んだ恒川光太郎作品だったが、すごく面白かった。

「首なし晩餐 スローライフ警視の事件簿」櫛木理宇

腰が低くのんびりしている警視になったばかりの青年が主人公で、同居している腹違いの兄姉とともに、休みの日は、三人で料理を作ったり山菜取りに行ったりとプライベートを楽しみつつ、仕事として警察の事件を捜査するような日常を描いた緩やかな作品。とは言いつつ、事件自体はしっかりしていて、同じく警察関係者の家族たちと家では捜査の話しをしたり、実は、一度覚えたことを忘れない完全記憶能力の持ち主だったりと、探偵ものの様式美はしったりとある。とても面白かった。櫛木理宇さんの作品をちゃんと読むのは、初めてだったかもしれないが、他作品も読んでみたい。

「悪魔の微睡」芦花公園

佐々木事務所シリーズ五冊目。前回、るみの能力が消えてしまって、かと思ったら今度は青山くんの様子がおかしくなる。というような状況で、佐々木事務所に新たな事務員がやっくるも、真面目ではあっても仕事はまるで出来ない役立たず。しかし、そんな子が事件の渦中、救いになる瞬間もあったりするのがこのシリーズだなぁと感じたりもした。そして、片山敏彦は、今回も全てをぶっ飛ばす。大好きです。今回も面白かった。出来れば、これからも長く続いて欲しいシリーズです。

 

上記以外だと、ほしおさなえさんの「銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように」、白鷺あおいさんの「イザベラ・バード、日出ずる国で妖怪に出会う」がとても面白かった。特に、白鷺あおいさんは、初作家だったので、他作品も気になったけど、古本屋にも一般本屋にも最新作であるこれ以外が置いてない上に、在庫なしの注文不可だった。やはり世は電子時代。本好きとして、いつかは足を踏み入れなければならないのだろうなと思いつつ、まだ、読める紙がある限り、電子は後回しにいたします。

 

以下、読書メーターです。

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2026年4月読了本まとめ

■特に面白かった本

勿忘草をさがして (創元推理文庫)つれづれノート (角川文庫 き 9-13)本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生3真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫) 

今月も、面白い本をたくさん読んだ。

 

「勿忘草をさがして」真紀涼介

今月新規のMVP。すごい良かった。植物と青年二人が織りなす連作ミステリーとあったのでどんな話かと思っていたら、不幸なトラブルで無気力な高校生活を送っていた主人公が、植物に詳しい青年に出会い、心のもやもやを解かれることになり、学内で起こったちょっとした謎や疑問に関わることになる、青春学園ミステリーだった。人の心の動きに絡む話が多く、話が進むにつれ、人との交流が増え、世界が広がっていく。これがデビュー作らしいが、続編も出るみたいで、作者のこれからに注目したい。

「つれづれノート」銀色夏生

前から興味があったものの、電書が苦手なので、どうにか紙で読めないかと思っていたところ、古本屋で見かけてやっと読めた作品。現代まで49冊と続いている、エッセイ風日記。日記というには独特の描き方ではあるが、とても読みやすく、すらすら読めてしまう。何気ない日常なのに感受性が豊なのか、毎日が色とりどりに見える。とても面白かったので続きを読むつもりなのだけど、さて2巻はどうやって読むか考え中。

「本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生③」香月美夜

本好きの外伝は、web版は読まず、書籍のみで追いかけているのですが、フェルマイの登場にテンションが上がってしまった。大冒険ではないですか。しかも、ものすごい進展があったみたいで。そちらの話も私は見たいです。

「真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者」大沼紀子

真夜パンシリーズ第五弾。シリーズクライマックスに相応しい、ぶっとさと内容の濃い話となっていた。希実と家族の関係に切り込んでいて、心臓にぐいぐい来て、珍しく読んでいてしんどかった。しかし、終わってみればサブタイトル。ちゃんと穏やかな救いが待っていて、この世界の優しさを感じた。次回は本当に最終回。ハッピーエンドを希みたい。

 

上記以外だと、似鳥鶏さんの市立高校シリーズを読み始めたり、森晶麿さんの「消失村の殺戮理論」が相変わらず面白かったので、この奇抜なシリーズはちゃんと続いて欲しいなと思ったり、谷尾銀さんの「その呪物、取扱注意につき」も面白かった。シリーズ系で安定して面白い作品が読めた印象。これからも末永く続いていって欲しい。

 

以下、読書メーターです。

 

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2026年3月読了本まとめ

■面白かった本

切断島の殺戮理論 (星海社 e-FICTIONS)ハレー彗星の館の殺人 老令嬢探偵の事件簿 (角川文庫)魔王の島 (文春文庫)

今月は、ミステリーっぽいのをわりと読んだかも。

「切断島の殺戮理論」森晶麿

島民の全てが、腕だの足だの目だの耳だのと大人になったからどこかしら切り取るというヤバ風習の設定がまずインパクトありすぎて、どういう理屈でそうなった?という興味がめちゃくちゃ先行して読んでいたが、話自体は、そんなヤバ島民たちの島で、次々に連続殺人が起こってしまうというもの。そこに、文化人類学の研究チームが乗り込みことになるが、このチームの一員である主人公もちょっとした謎設定があって、色々普通ではない特殊設定の話ではあったので、解決もそれなりではあったが、とても楽しかった。シリーズものぽいので続きも読みます。

「ハレー彗星の館の殺人」ロス・モンゴメリ

ハレー彗星が世界を滅ぼすと信じた子爵が館を封じ込めて完全な密室状態にした翌日に殺されるという話。そこには少年院から出たばかりの主人公が、謎の手紙に導かれて従僕として働いていて、一族の嫌われ者である老令嬢とともに探偵行為に乗り出すという話。作者が元児童文学出身というだけあって、一面では、少年の冒険譚のような側面も見えていて、犯人を見つけないと自分が疑われるという状況ながらも、雰囲気的には、楽しく読めた。ちゃっかりした本格モノというよりは、コージーミステリー風味。

「魔王の島」ジェローム・ルブリ

祖母の訃報を受けたサンドリーヌが遺品の整理のために、今や島民以外は立ち入り禁止となった島に渡ることになる。そこではかつて子どもたちが溺死したという不幸な事件の名残が続いており、島民たちの口は重く、何かを隠してるような雰囲気を感じてる中、祖母と親しかったという女性が謎の死を遂げる。そんな不気味な島が演出された後、その疑問に答えるように祖母の視点での物語が始まる。ひと段落つきそうな雰囲気になると、また別の問題が浮上し、逆転に次ぐ逆転を孕んだ作品で、次はどうなるのか、次は次はと続きがどんどん気になった。最後の賛否はわかるけど、だからといって、それまでの楽しみがなかったことにはならないくらいには面白かったです。

 

それ以外だと、ぜんやシリーズでは善助の死の謎に一旦の決着はつきひと段落したり、再開したキノの旅シリーズでは、ここにきてシズ様と陸の出会いのシーンがあって自分的には大いに盛り上がったりと、相変わらず既刊シリーズものは良かったのだけど、新規で読んだものに関しては、そこまでインパクトはなかった。

最近、おもろいと感じるミステリーに海外ものが多いので、日本ものでも何かしら読みたいなとは思っている。(切断島は特殊なので別枠)

 

以下、読書メーターです。

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2026年2月読了本まとめ

■面白かった本

満月珈琲店の星詠み (文春文庫)領怪神犯3 (角川文庫)領怪神犯2 (角川文庫) 

 

今月は、GTAに夢中すぎて、ほとんど読めてないため、どうしようかなと思ったものの、ブログは記録的な意味もあるのでさらっとだけ。

 

「満月珈琲店の星詠み」望月麻衣

京都寺町三条のホームズシリーズでお馴染み望月麻衣さんの作品。

元々、美しい画集を本屋で見かけて気になっていたら、まさかの望月さんが小説を書いているではないかということで小説を読んでみたのだけど、とても良かった。
悩める人々が、猫が話す不思議な喫茶店『満月珈琲店』に出会い、道行を示される。連作短編方式で、それぞれの主人公たちが少しずつ関わっているのもとても良い。

望月さんといえば、キャラノベ系のイメージがあるが、私の読んだ中じゃ一番一般向きですごく読みやすかった。続きも読んでいきたい。

「領怪神犯3」木古おうみ

神と呼ばれる不可解な現象を引き起こすオカルト的なものが存在する世界。その調査課の人々の活躍を描いた作品。最終巻まで読みました。

1巻の終わり際に戦慄の真実を知ってから見る、2巻3巻は、それにどう対処していくかというより、どういう選択を取るかという話しになってきて、彼らがどう生きていくかという結末が描かれている。この話、一つ一つが短編ホラーものとして見てもかなりクオリティが高いと思うのだけど、それを構成する世界のパーツもすごく良くて、この世界の続きが見たいと思わせる力がある。後、一つ番外編的なものが残っているので、そちらも楽しみに読んでいきたい。

上記には上げてないが、辻真先さんの「深夜の博覧会」もすごい良かった。色々賞を取った「たかが殺人じゃないか」が読みたくて、シリーズなら先に読んだ方がいいかなと思って読んだのだけど、殺人事件が中々起こらず、ミステリーというより、戦前の日常風景物語のようだった。その世界観の描き方が特殊で、ある種、別世界のファンタジーめいた雰囲気にすら感じられて、ちょっと新感覚ではあった。辻真先さんの他作品も読んでみたいなとは思った。

 

以下、読書メーターです。

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2026年1月読了本まとめ

■面白かった本

入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてくださいドールハウスの惨劇コミュ障探偵の地味すぎる事件簿 (角川文庫) 

今月読んだ本は14冊。

2026年スタート月の本としては、新規もいい具合に発掘できて良い感じだった。

 

「入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くして下さい」寝舟はやせ

元々はyoutubeの宣伝を見て気になった作品だったが予想以上に面白かった。

家庭環境せいで最悪の状況に追い込まれていた主人公が、『今すぐ人生がどうにかなってもいい人募集中!』と貼り紙を見て、応募したバイトは、とあるマンションの隣人と友人になり、怪談話を夜な夜な聞くという不可思議なものだった。怪談話それ自体も面白いのだが、友人(化け物)と交流が進んでいくにつれ、主人公まわりでも怪異が起こり始め、しかし、どうやら友人は化け物界隈では最強格の存在らしく、あっさり撃退してみせたり、マンションの管理人さんや、その関係者たちとの交流を重ねるにつれ、どん底だった主人公が少しずつ人間らしい生活を取り戻していく過程がとても良かった。

ドールハウスの惨劇」遠坂八重

校内で便利屋をやっている高校生二人組が、姉は美人だが成績は下位クラスで、妹は地味ながら成績上位のクラスにいるという藤宮姉妹から些細な依頼を受けることで関わっていく。だが、藤宮姉妹は、どちらも母親から過剰な管理に苦しめられており本人たちもお互い憎しみあっているという複雑な環境にあり、それが惨劇を生む。母親の毒親っぷりが本当にヤバくて、ただ、主人公たち二人に関わることで、妹は少し救われつつあったので、時間があれが何か道があったのではないかとも思えてしまった。高校生二人の探偵役ぶりも良かったのだけど、事件に至る姉妹パートの部分がこの先どうなってしまうのかとわくわくのしながら読めて、とても面白かった。

「コミュ障探偵の地味すぎる事件簿」似鳥鶏

コミュ障自認のある人が読んだらとてもわかると言いたくなるような地の文が綴られており、とても面白かった。人に話しかけられないが、そこにある謎が気になって仕方ない主人公は、ひたすら考えて答えに辿りつく。幸運にも主人公のことを理解している友人が傍にいて推理を披露することが多くなるんだけど、彼らの将来がどうなっていくのか知りたいので、続編は、とても欲しいですね。

 

今回は、何といっても、寝舟はやせさんの本がとても面白かった。変なシリーズの雨穴さんや、近畿地方の~など、オカルトホラー系のある棚に置いてあって、今まであまりじっくり見なかったけど、意外にも面白そうなものがいくつかあって、web発なホラー系をちょっと漁ってみるのもいいかもしれないなと思いました。

 

以下、読書メーターです。

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