<面白かった本>
「公爵さまが、あやしいです」
これは2巻目の”公爵さま、いい質問です”というタイトルに目を惹かれて、1巻を手に取ったものだけどめちゃくちゃ良かった。英国19世紀を舞台にしたロマンスミステリー。一昔前の少女小説ミステリーものを思い出すような話。両親を亡くし叔母夫婦に引き取られたものの、内気な性格で26歳にて婚期を逃し、毎日肩身の狭い思いで過ごしていた主人公が、とあるハウスパーティーで殺人事件に遭遇し、偶然にも公爵と鉢合わせしてしまったため、共に事件捜査に乗り出すことになる。普段は引っ込み事案なはずが、高慢な公爵を前にするとなぜか文句ばかりで言いあってしまうというケンカップル好きには堪らない仕様。お互い憎からず思っているはずなのに、ふとしたことから身分差を感じ前に進むことはできないジレジレ仕様。本国では10冊以上シリーズが続いているらしく、これからどうなっていくのか楽しみです。
「捜し物屋まやま③」
シリーズ最終巻?らしいけど、1エピソードが終わっただけの感じなので続いてくれてもいける。機会があれば続きも見たい。今回は白雄の家族関係とルーツの秘密が明らかになる話。最後の最後まで、白雄のクズさが最高で、何も変わることがないまま、これからもこんな関係が続いていくのかなと思った。ただ、個人的に白雄のあくどさが真に理解されないまま(まわりがいい子さんばかりなので)だったのが残念で、敵でも嫌いあっててもいいから、そういう相手がいて欲しかったな。
「長い夜の国と最後の舞踏会③」
作者の遺作でもある描き下ろしが掲載されてる本作。冷静な目では見れなかった。ながよるはWebの方を読んでなかったので完全新規で読んでのだけど、めちゃくちゃ面白かった。これからまさにどんどん面白くなりそうな気配があったのに本当になぜという気持ちが大きすぎる。これからもずっとずっと大好きです。
そして、ながよるがいけたのだから、くすまもの続刊もいけるはず!という思いがますます強くなりました。TOさん宜しくお願いしますね!
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10月から角川30%還元祭りが始まるので、また角川本を買いまくる日々が始まる。読む量が全く追いついてないので積読がひたすら増えることになるのだけど、有難いことには変わりはないので他社もやって下さい。買います。
以下、読書メーターです。
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