この時期になるといつも上半期まとめをするか悩むのだけど、既に1月のことがうろ覚えなので覚書程度のメモは書きたい。読書とその他はまったもの。
<小説ラノベ>
古宮九時作品にとてもはまった。前から名前は知っていて気にはなっていたが暗そうという理由で手が出しずらかった。暗そうという理由は読んでる人の怨嗟の声(?)が聞こえていたからなんだけど、私も一緒に呻き声を出すはめになってしまった。ただ、バベルはちゃんと終わっていて個人的にはとても爽快なハッピーエンドに思えたのでおススメしたい。でも一番好きなのはアンメモです。好きすぎて最新刊が読めてないけど一番好きです宜しくお願いします。
前から読みたかったがやっと読めた作品・その2。このラノとかランキング系の上位で人気なのは知っていたが私の好みには合わないかなと思っていたものの、読んでみたらすごく面白かった。お仕事ものというより人間模様を描いたような作品だった。こういうのをお仕事ものと見るか人間ドラマと見るかは読み手の按配によると思うけど、私は基本お仕事ものといったジャンルが苦手で、仕事の内容やモノ作りの過程などに興味はなくそれに関わった人の心の動きこそが見たいと思う人間なので、この作品はダリヤの生き方を描いた作品のように思えて私から見てもとても面白かったのですよね。やはり人気作品はあらすじで判断せず取りあえず読んでみることも重要だなと思った。
<小説一般>
新しく知った良かった作品の作者三人。前二つが雰囲気似てるけど、「ナキメサマ」はB級ホラーの怪物に対して何の力もない一般人が知恵と知識で何とか対処する話で、「異端の祝祭」は最終的に専門家が物理のアクションで何とかする話。怪物度は後者の方が専門家がいるだけあってやばい、日本支配されそうなレベル。前者は閉鎖された村限定なので日本は支配されない。作品的なロジックや仕掛けが面白かったのは前者で、人間的に魅力があったのは後者。どちらも独自の雰囲気があって面白かった。3つ目、小川洋子作品だけ雰囲気違うけど、これも名前だけは知ってたまたま機会があって読んでとても面白かった作品。ただ淡々と、静謐に描かれる日常の話。家族のこと恋人のこと、周囲との不和に悩まされながら食欲だけは増えていく。文章があまりにも淡々としていて、結構ヘヴィな出来事もあるのにそれを自然に受け入れ、負の感情を持つことなく自然に読めるのは小川さんの文章力のすごさであり特徴だと思う。他作品も読みたいと思ってるが、好きになった作家はなるべく時系列(発表順)に読みたいという思いもあって、でも本屋には大体新刊しか置いていなくてまた今度と読む機会を失ってしまう。本当にちゃんといつか読みたい。
<その他>
「山田くんとLv999の恋をする」アニメが面白くて、漫画を買ってアプリを入れてまあまあはまった。漫画は本当に読まないので、アニメを見て面白いのに出会えるのは本当に嬉しい。「シュガーアップル・フェアリーテイル」アニメが思いのほか良くて、ものすごく久しぶりに円盤を買った。まあ見ることはないんだけど、良いものを作ってくれてありがとうお布施のようなもの。くすまも(薬の魔物の解雇理由)コミック発売したの2月だった。何を読んでもくすまもには敵わない病は続いているけど私の命の糧なので一生続いて欲しい。頼む。そして小説の続きは出して下さい。
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2023年上半期はまあまあ新しい作品に出会えてわりといい感じだった。新しく面白い作品に全く出会えなくて継続もので命を繋ぐとという年もあるのに、下半期にこれ並のものに出会えるか。なかったら年まとめはこれと同じラインナップになるな。