空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

2023年10月読了本まとめ

<特に面白かった本>

茉莉花官吏伝 十五 珀玉来たりて相照らす (ビーズログ文庫)シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱没落令嬢のためのレディ入門 (mirabooks)領怪神犯2 (角川文庫) 

今月読んだ冊数は16冊。わりと面白い本を多く読んだ気がする。

茉莉花官吏伝15」

今巻から御史台に異動となった茉莉花。今までは外国での問題ごとを解決する話だったのが、今回からは国内の事件を解決する話に。茉莉花は、優秀すぎて基本何でも一人でできてしまうのだけど、危険が伴うと動きづらいなんてことが多くなって、頼りになる上司や友人はいても、直属の部下みたいな相棒ポジションキャラが存在しないので、そろそろそういうキャラも欲しい。

「シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱」

ホームズものの女性版、といいつつ人工心臓や電脳家政婦など近未来ちっくでもあり、独自の世界観を醸し出している。アフガン帰りの軍医ジョー・ワトソンが、お金がなくて友人の紹介で、心臓に欠陥があるというシャーリー嬢のところでルームシェアすることになり、そこで事件に関わることになるという話。正直、思った以上に面白かった。みんな女性になっているということで始めは食指が動かなかったものの、キャラがみんな魅力的で、何より、シャーリー以上に語り手であるジョーが爆弾を抱えているタイプだった。始めはホームズに振り回される常識人枠かなと思っていたものの、話が進むにつれジョー自身の秘密に触れられていき、どういうことなのか気になって仕方ない。この先どんな風に進むのか楽しみで、続きも読みます。

「没落令嬢のためのレディ入門」

前回、公爵様シリーズを読んでそれが面白かったものだから海外ロマンス系が少し気になって読んだ作品。面白かったです。両親を亡くし、4人の妹たちを養わなければならないのに、突然の婚約破棄で立ち行けなくなってしまった令嬢がロンドン社交界に出て金持ちの男をゲットしなくてはと頑張る話。伯爵家の次男をいい感じに落とせそうな時に長男である伯爵が現れ手を引けと脅しをかけてきたものの、手を引いて欲しいなら自分の婚活に協力しろと逆に脅しをかけて、伯爵は嫌々ながらも令嬢に協力するはめになり、ここに二人のコンビが誕生する。令嬢は正体を知ってる伯爵にだけは素をさらしているし、伯爵は伯爵で令嬢を悪女だと嫌っているので、この二人の丁々発止なやり取りが面白い。正直、ケンカップル大好き人間には堪らない。最後はいい感じに纏まったが、身分差的にもまだまだ波乱はありそうなので続きがあれば読みたい。

「領怪神犯」

1、2巻読み。正直、2巻がすごく面白かった。善悪を超越した理解不能な神々が引き起こす超常現象を調査する役人たちの物語。という呈で始まるものの、1巻の最後で明かされた世界観の謎の一旦を踏まえての2巻が楽しくて、主人公は交代したものの、知ってる名前は多く出て、でもそのキャラはあのキャラと同じなのか、時代は、世界は同じなのかと考えながら読むのが面白かった。基本は、神が信仰されている田舎に行き、それがどんなものなのか調査するという、しかし、相手は神ということもあり基本退治できるものでもなく調査メインで終わり、1巻では消化不良感を多く感じたのだけど、2巻ではその辺りの理由がわかり、しかも主人公が霊感持ちということでアグレッシブに動き対処することもあるので面白さは倍増している。男男コンビも1巻より好みだったりする。どうやら続きもありそうな雰囲気なのでこれからも楽しみです。

今月は本を買いすぎたのだけど、それに比例してか面白い本も多く読んだ気がする。ただ、読んだ冊数は相変わらずで、積みタワーが積みあがっていくのは目に悪いので何とかしなくては。

 

以下、読書メーター。文章あり。

 

10月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4981

領怪神犯2 (角川文庫)領怪神犯2 (角川文庫)
読了日:10月31日 著者:木古 おうみ
ただいま、憑かれています。 (角川文庫)ただいま、憑かれています。 (角川文庫)
読了日:10月30日 著者:橘 しづき
名探偵のはらわた (新潮文庫)名探偵のはらわた (新潮文庫)
読了日:10月29日 著者:白井 智之
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 (ハヤカワ文庫JA)シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱 (ハヤカワ文庫JA)
読了日:10月27日 著者:高殿 円
没落令嬢のためのレディ入門 (mirabooks)没落令嬢のためのレディ入門 (mirabooks)
読了日:10月23日 著者:ソフィー アーウィン
服飾師ルチアはあきらめない ~今日から始める幸服計画~ (MFブックス)服飾師ルチアはあきらめない ~今日から始める幸服計画~ (MFブックス)
読了日:10月22日 著者:甘岸久弥
からくり探偵・百栗柿三郎 (実業之日本社文庫)からくり探偵・百栗柿三郎 (実業之日本社文庫)
読了日:10月19日 著者:伽古屋 圭市
流蘇の花の物語 銀の秘めごと帳 (富士見L文庫)流蘇の花の物語 銀の秘めごと帳 (富士見L文庫)
読了日:10月18日 著者:雪村花菜
茉莉花官吏伝 十五 珀玉来たりて相照らす (ビーズログ文庫)茉莉花官吏伝 十五 珀玉来たりて相照らす (ビーズログ文庫)
読了日:10月17日 著者:石田 リンネ
バチカン奇跡調査官 聖剣の預言 (角川ホラー文庫)バチカン奇跡調査官 聖剣の預言 (角川ホラー文庫)
読了日:10月15日 著者:藤木 稟
君が唄う薬恋歌 (角川ビーンズ文庫)君が唄う薬恋歌 (角川ビーンズ文庫)
読了日:10月11日 著者:守野 伊音
あやかしよろず相談承ります (双葉文庫)あやかしよろず相談承ります (双葉文庫)
読了日:10月10日 著者:伽古屋 圭市
領怪神犯 (角川文庫)領怪神犯 (角川文庫)
読了日:10月07日 著者:木古 おうみ
猫目荘のまかないごはん (角川文庫)猫目荘のまかないごはん (角川文庫)
読了日:10月04日 著者:伽古屋 圭市
薄命聖女と不死の狼騎士の呪われ婚 死ぬ運命だった二十歳の誕生日に「俺を殺せ」と求婚されました (角川ビーンズ文庫)薄命聖女と不死の狼騎士の呪われ婚 死ぬ運命だった二十歳の誕生日に「俺を殺せ」と求婚されました (角川ビーンズ文庫)
読了日:10月02日 著者:ゆちば
置物王妃の白い婚姻 蛇神様の執着により、気ままな幽閉生活が破綻しそうです (一迅社文庫アイリス)置物王妃の白い婚姻 蛇神様の執着により、気ままな幽閉生活が破綻しそうです (一迅社文庫アイリス)
読了日:10月01日 著者:小野上 明夜,ねぎし きょうこ

読書メーター

その他、面白かった本。正直、今月は何を上に何を上げるか迷った。

「名探偵のはらわた」
白井作品にしては珍しくグロもトリッキーさも影を潜め真っ当なミステリー。地獄から蘇った罪人がゾンビさながら生きてる人間に噛みつくと乗り移れるという特殊仕様で犯罪を起こしまくり、それに対処する名探偵といった話。あらすじだけだとどこが真っ当なミステリーかと思いそうだが真っ当です。現実の元あった事件を焼き直しして作っているところも面白い。続きも文庫化したら読みます。

バチカン奇跡調査官‐聖剣の預言」
24巻目。すごい長い。長寿作品。今回も面白かったけど、わりと何度も上に取り上げているのでいいかなと。

「あやかしよろず相談承ります」
「猫目荘のまかないご飯」→(感想

初・伽古屋圭市作品。まじのまじでこれを上に上げるか迷った。
何冊か読んだけど、文章は悪くないし、どれを読んでも一定以上の面白さはあるし、これからも他作品を読んでいきたいと思えたけど、キャラノベというより一般向きで、めちゃくちゃめちゃくちゃ人に勧めたいかといえばそこまででもなく、どちらかといえばシリーズでこれからも応援したいシャーリーを上に上げた。