<今月印象に残った本>
相変わらず、webでは「薬の魔物」をずっと読んでいるのですが、そんな中で、今月は、まあまあ良いものを読めたかなという印象です。
「薬屋のひとりごと⑫」
今回、個人的にかなり面白かった。何回か言ってるけど、私は、主人公の女の子がひどい目に合うのが好きなので、猫猫がわりとガチめのピンチに陥るシーンはドキドキものでした。最終的には様々な形の”LOVE”が溢れる話になっていて大変ニマニマされて頂いた。
「聖女ヴィクトリアの逡巡」
霊を視ることができる聖女ヴィクトリアの事件簿。事件簿というにはファンタジーにより過ぎているものの、広義の意味ではそんな雰囲気かなと。今回の話は、密室の中での皇帝自死事件。10人の次代皇帝候補者の継承戦が始まる中、皇帝の死は事件か殺人かと謎を解き巡ることになる。シリーズ2巻目ということで、これから長く付き合うことになりそうなキャラクターの個性が見えてきたかなという巻でした。個人的にロディスとアドラスの関係がかなり良くて、キャラクター目線からも今後は楽しめそうです。
「十三歳の誕生日、皇后になりました。⑦」
14歳になるのはいつだろうと思いながらずっと見てます。14歳になったら終わってしまうんでしょうか。個人的にはもう少し大人になって莉杏に翻弄される暁月を見て見たい。このシリーズは恋愛というより、事件解決もののカタルシスの軸を強く見てしまっているのですが、莉杏からの矢印はつよつよで大変良いものの、暁月側の問題として、流石に今の段階で男としての本能が目覚めてしまっても複雑なので、はよ成長して私の恋愛センサーにも引っかかるようになってもらいたいなぁと考えしまいます。
「薬の魔物の解雇理由③」
3巻発売ありがとうございます!と言いたくなった本巻。しかし、この巻までは作者が手直し原稿を残しておいたらしく、本番は4巻以降。どうか続きも書籍化して欲しい。web版であれだけの量があるのだから発売することに問題はないはず。後はどう手直しと調整を出版社側でどうするかということだけど、読者としては、そのまま紙の書籍として形に残るだけで嬉しいので、どうかどうかお願いしますとしか言えない。
後、あんまり言いたくないけどやっぱり言うけど、漫画版は微妙だった。なろう系漫画の当たり外れは仕方ないけど、仕方ないけど。個人的に「薬の魔物」漫画イメージは高河ゆんさんなんですよね。描いて欲しいなんて贅沢は言えないけど、男女の関係性とか男男同士の関係とか身体的接触過多な雰囲気な世界観とか、私の頭の中でのイメージは完全に高河ゆん。妄想くらいは自由にさせて頂くしかない。
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以下、読書メーターです。
8月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2287
薬屋のひとりごと 12 (ヒーロー文庫)
読了日:08月31日 著者:日向夏
咎人の刻印 (小学館文庫キャラブン!)
読了日:08月25日 著者:蒼月 海里
十三歳の誕生日、皇后になりました。7 (ビーズログ文庫)
読了日:08月21日 著者:石田 リンネ
薬の魔物の解雇理由3
読了日:08月20日 著者:桜瀬彩香
カナダ金貨の謎 (講談社文庫)
読了日:08月16日 著者:有栖川 有栖
聖女ヴィクトリアの逡巡 アウレスタ神殿物語 (角川文庫)
読了日:08月10日 著者:春間 タツキ
フォグ・ハイダ - The Fog Hider (中公文庫)
読了日:08月07日 著者:森 博嗣
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