<面白かった本>
「サイレント・ウィッチ -another- 結界の魔術師の成り上がり〈上〉」
めちゃくちゃ面白かったです。もしかしたらシリーズの中で一番好きかもしれない。扱い的には外伝にあたるルイスの話なのだけれど、貧しい寒村の娼館で生まれ育ったルイスが、天下の大魔術であるラザフォードに才能を見出され、あれよあれよという間に七賢人まで上り詰めていくという物語。魔術学校でありながら暴力で相手を叩きのめしり、傲岸不遜で相手に阿ることなく前に進んでいく彼の姿が爽快で、本編でも実は一番初めに気になって好きになったキャラクターだけに待ってましたのお話で最高でした。
サイレント・ウィッチ本編の方は、書籍最新刊読了後、続きが読みた過ぎて、とうとうweb版に手を出してしまったので、読んでないのは実質次の下巻が最後ということで、ちょっと間をあけて読もうかなと思ってます。
「茉莉花官吏伝十六」
今回も自国にいるせいか、相変わらずふわふわした話です。味方が最強陣営すぎるのでピンチに陥ることもあまりなくまあそこは仕方ないなとは思いつつ、茉莉花は普通に恋をして珀陽とらぶらぶ(?)であるはずなのに、誰もそのことを知ることがないというのは、読者的にはハプニングがなくてちょっと寂しいですね。しかし、次巻はとうとうまた他国に出張編。一人敵陣に入ってこそ茉莉花の真価は発揮される。どういった冒険が待ち受けているのか楽しみです。
「怖い絵」
これは面白かった。はっきりいって絵画には全く興味がなかった私なのだけど、一枚の絵から物語性を見出して、時代背景とともにそれがどういう意図で描かれた作品なのかということを独自の切り口から丁寧な文章で綴られていると、まるで短編小説を読んでるような気がしてきて、普段小説しか読まない私からしたらとても入りやすかった。絵といえば、完全に空想のもの、漫画イラストのイメージがあるのだけど、このように、その時代の人々の心情にまで焦点を当てられている文章を読むと、ただのファンタジーではなく、時代が違うだけで、同じ現実世界にあったいつかのものだと、今までとは違う観点が見えてきて面白かった。同じような絵を題材にしたシリーズがいくつも出ているらしいが他も読んでみたい。元々、絵自体に興味がなかったので、どの絵もほぼ初見で見れそうで、それはそれでとても楽しそうである。
◆
読了数11冊。読んでない気もしたどまあまあ普通。特別に新規でぴんと来るものは少なく続きものをメインに楽しんだ印象でした。
6月に入って、4月始まりのアニメはもうそろそろ終盤に向かっているというのに、今更「忘却バッテリー」にはまっています。元々、スポーツ漫画は好きだし、気にはなっていたものの、今期がっつりはまったのがこれというのもびっくりです。原作は、気になってはいるもののアニメを初見で見たいので終わったら買いたい。
以下、読書メーターです。
5月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3760
宝石喰いの悪女 (双葉文庫 み 30-06)
読了日:05月31日 著者:三萩 せんや
怖い絵 (角川文庫)
読了日:05月30日 著者:中野 京子
サイレント・ウィッチ -another- 結界の魔術師の成り上がり〈上〉 (カドカワBOOKS)
読了日:05月26日 著者:依空 まつり
京都・梅咲菖蒲の嫁ぎ先 (PHP文芸文庫)
読了日:05月25日 著者:望月 麻衣
ブリジャートン家4 恋心だけ秘密にして (ラズベリーブックス ク 2-30)
読了日:05月24日 著者:ジュリア・クイン
茉莉花官吏伝 十六 待てば甘露の日和あり (ビーズログ文庫)
読了日:05月20日 著者:石田 リンネ
その霊、幻覚です。 視える臨床心理士・泉宮一華の噓 (文春文庫 た 112-1)
読了日:05月16日 著者:竹村 優希
サイレント・ウィッチ VII 小冊子付き特装版 沈黙の魔女の隠しごと (カドカワBOOKS)
読了日:05月11日 著者:依空 まつり
サイレント・ウィッチ VI 沈黙の魔女の隠しごと (カドカワBOOKS)
読了日:05月10日 著者:依空 まつり
祟られ屋・黒染十字 その呪い、引き受けます (角川ホラー文庫)
読了日:05月08日 著者:敷島 シキ
貧乏お嬢さま、吸血鬼の城へ (コージーブックス ボ 1-4 英国王妃の事件ファイル 4)
読了日:05月06日 著者:リース ボウエン
読書メーター