空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

11/20 読了本『読書会入門 人が本で交わる場所』

 

読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)

読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)

 

 母が図書館から借りていたのでその場で読んでしまった本。

私だけなら中々読もうと思わない本です。それというのも、私自身は読書会に参加したいと思ったことはないからです。元々、人と会うのが苦手で、”話す”ために会話しようなんてまず思いません。何か目的があり、そのための手段としての会話なら仕方ないなと考えますが。しかし、読書会というのがどんなものかという興味はあって、自分が参加したいとは思わないものの画面越しには見てみたいとなと。

勉強会、ディスカッション、本を利用したコミュニティの場という気がしました。著者的にはとてもハードルを下げている、下げたいという気持ちは伝わっているのですが、本に対するハードルは下がっても、元々人の集まりが好きそうな人が参加しているイメージを感じて、やはり私みたいな人間からすると別のハードルが高い縁遠い存在だなと感じました。

後、この本に関しては、「読書会」に関する説明というよりは、あくまで「著者が主催している読書会」の説明、意義、読書会にかける想いが強く綴られているように感じます。特に著者の考え方である、コミュニティ外から得られる知識、弱い繋がりの大切さ、コミュニティ運営の中での多数決の否定など、なるほどと納得する部分も多く面白くありました。しかし、私の場合、ならばこそ本以外の場所こそがコミュニティ外なんですよね。そういう意味で、本当はもっといろいろ経験した方が、おそらく人生楽しくなるんじゃないかと思うことはあるんですけど、身近な楽しみ(本とかゲームとか)に目を奪われてしまいます。

それはともかく、著者が一貫して本に対するハードルを下げコミュニティのともすれば付随物として本を利用するのはとても良いと感じました。そんな風にでも本にふれ、本が面白いものであるという認識が少しでも広まればうれしいですね。本は面白いものですよ。