空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

7/20 読了本『十三歳の誕生日、皇后になりました。3』石田リンネ

 

面白かった。最高。最高に面白い。莉杏がかわいい。茉莉花シリーズも好きだけど、こっちのシリーズもすごい好きです。

今回は茉莉花シリーズ赤奏国編の話を莉杏視点から描かれたもの。茉莉花視点だとわりと殺伐とした話だったのに、莉杏視点だと、わりと明るく読めたのが新鮮。後、茉莉花が対応に苦慮していた海成が、莉杏にあっさり落とされていたのが、なんかこう何気に莉杏最強なのではと。そして、暁月が本気で茉莉花に興味がないんだとわかるのが面白すぎた。いや、興味なさすぎじゃないですか。

後、今更ながら、珀陽に妃がいるという事実を思い知った。そうなんだよ。例えば後宮もの作品なんかだったら、この中にヒロインがいたりするんですよ。よもや文官と、実はもうラブラブのラブの関係だなんて思い至らないでしょう。というか、この十三歳の皇后様しか読んでない人は、この茉莉花と皇帝が両想いであるという事実に気が付かないのでは。読メとか見てると、意外にこっちしか読んでない人が多いみたいで、茉莉花と珀陽の未来は明るいのですよと言いたい。安心して本編の方も読んでください。

個人的にいうと、私は茉莉花と珀陽のような関係が死ぬほど好きです。恋愛以外の部分が主軸の物語で、恋愛が邪魔にならず寧ろ力になるような作品が好きです。