空ゴト日和の庭

主に本とゲーム

2019年11月読了本まとめ

11月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2961

悪役令嬢に選ばれたなら、優雅に演じてみせましょう! (女性向けMノベルス)悪役令嬢に選ばれたなら、優雅に演じてみせましょう! (女性向けMノベルス)
読了日:11月30日 著者:柚子 れもん
悪食令嬢の贅沢な恋 王太子殿下の美味しい毒味役 (一迅社文庫アイリス)悪食令嬢の贅沢な恋 王太子殿下の美味しい毒味役 (一迅社文庫アイリス)
読了日:11月27日 著者:瀬川 月菜
左近の桜 (角川文庫)左近の桜 (角川文庫)
読了日:11月25日 著者:長野 まゆみ
蟲愛づる姫君の寵愛 (キャラブン!小学館文庫)蟲愛づる姫君の寵愛 (キャラブン!小学館文庫)
読了日:11月23日 著者:宮野 美嘉
(P[た]2-1)執筆中につき後宮ではお静かに: 愛書妃の朱国宮廷抄 (ポプラ文庫ピュアフル)(P[た]2-1)執筆中につき後宮ではお静かに: 愛書妃の朱国宮廷抄 (ポプラ文庫ピュアフル)
読了日:11月21日 著者:田井 ノエル
サブマリン (講談社文庫)サブマリン (講談社文庫)
読了日:11月19日 著者:伊坂 幸太郎
読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)
読了日:11月16日 著者:山本 多津也
消滅世界 (河出文庫)消滅世界 (河出文庫)
読了日:11月15日 著者:村田沙耶香
カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)
読了日:11月11日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ
カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)カササギ殺人事件〈上〉 (創元推理文庫)
読了日:11月04日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ

読書メーター

こちらのブログに移ってから読書メーターぺたりをやめていたのですが、やはり自分的にないと不便なのでぺたりします。読メで感想書いてるわけではないので、面白みはないのですが。

一番インパクト強かったのが『消滅世界』の世界観、村田沙耶香さんの作品は人物像が独特だけどわりと世界観設定なんかも奇抜なことやってるんですよね。

後、面白かったのはやはり『カササギ殺人事件』特に上巻が読んでてとても楽しかったことから自分はやはりこういうの雰囲気の話が好きなんだな、と改めて実感しました。しかし、中々読む機会がないんですよね。好きなんだけどー。

冊数的に、最近で10冊はまあまあの冊数なんだけどできればもっと読みたい。読もう思えば読めるはずなんだけど、家に帰ったら本を読むかゲーム(ソシャゲ)にいくか2択に悩まされて、そして今はレイズのストーリー進めることにかかりきりなので、ストーリーが穴あきなのにちょいちょい切れながら(イベストで勝手にキャラが追加されててメインストで何の説明もないのまじで勘弁して)せめてクラトスのところまではいかなくては思いながらやってます。

 

12月の目標としてできれば年内に『十二国記』を読んでしまいたい。しかし、その前にあれとあれを消化してからと考えるとわりとぎりぎりかもしれない。

 

2019年年間本オリコンランキングが出ていましたね

【2019年 年間本ランキング】樹木希林さん名言集が年間1位、『天気の子』『鬼滅の刃』ジャンル別制覇 | ORICON NEWS

 2019年年間本ランキングが出てましたね。私としての注目はやはりライトノベル作品別部門、『転スラ』の人気と唯一アニメ化してないにも関わらず6位に入っていた『薬屋のひとりごと』の売れ行きにおののきました。これは薬屋アニメ化待ったし。

ランクインしてて全く知らないというものは基本ないです。転スラはweb版で読んでましたし、他もアニメ1クールだけ見てるとか、1巻だけ読んでるとか、ようこそ実力主義は途中までは読んでました、俺ガイルは最終巻が出たみたいで、これも途中まで読んでたので一気読みしようかなと考えています。

それにしてもオリコンというのは後追いなので今の旬というわけではないにしても何となくフレッシュさがないなと思ってしまいました。多分今人気なラノベが来年アニメ化して、そこから売上が上がってまたオリコンに登場するという流れなんだろうなとは思うのですが、コミックで鬼滅が驚異的な売上を記録したことからも本当にアニメ化のすごさを実感します。正直いうと私もラノベに関してはアニメ化が決定してから確認するみたいなことはあるので、人のことは言えません。自分の好きな作品に関してはアニメ化でいかに新規の人を取り込んでくれるかということに注目してしまいますし(今は『本好き』にくびったけ)、この前映画というのは新規ファン獲得よりも既存ファンに向けてのイメージが強いという話をしましたが、テレビアニメに関しては新規ファン向けという部分も強いですね。少なくとも効果は抜群です。

一般小説、というか文庫ランキングの方に関しては、はいはいわかります、といったものが上位に並んでいる中、冲方丁の『十二人の死にたい子どもたち』が9位に入っていて驚きました。映画の影響かな。ラノベファンの力か。それともその枠を超えてもはや一般的にも知名度の高い存在になっているんでしょうか。読もう読もうと思って読めてないです。読みます。

 2019年のオリコン年間本ランキングを見てきましたが、面白かったですね。特に、『薬屋のひとりごと』が入ってたのが本気でびっくりでした。私はもちろん面白いと思ってたし、これはもっと人気が出るべきなのではと思ってたいたものの、よもや既にこんなに有名になっていたとは気づきませんでした。これがサイレントなんちゃらというやつか(違う)。来年どうなっているかちょっと楽しみです。

 

11/29 『悪役令嬢に選ばれたなら、優雅に演じてみせましょう』柚子れもん

 

悪役令嬢に選ばれたなら、優雅に演じてみせましょう! (女性向けMノベルス)

悪役令嬢に選ばれたなら、優雅に演じてみせましょう! (女性向けMノベルス)

 

これは面白かったです。

 悪役令嬢ものといっても悪役令嬢を演じて王子様と田舎娘の仲を取りもとうとするドタバタギャグ系なお話。

王子と王子の想い人らしき田舎娘の仲を取り持とうという国家プロジェクトの名のもとに、悪役令嬢とその取り巻き役リネット、ヒロインに対する当て馬役のバートラム、王子の取り巻き役ウィレム、などが選出され、主にこの4人がわいわいしながら?計画を練って二人の仲を接近させようとするのだけど、なぜか恋愛関係にはならないという状況に。まあここらへんで、そもそも二人は恋愛関係ではなくただの周りの勘違いではと読者は思い始めるんだろうけど、ことは国家プロジェクト、失敗してはならないと焦り、どんどん空回りする主人公たちが面白かった。そして何より、ヒロインちゃんがパワフルで、いわゆる悪役令嬢にはめげない天然系の子なんだけど面白くて、正直、作品内で一番好きなキャラです。

恋愛成分はほぼないんだけど、後半になってくると主人公のお相手キャラも普通に醸し出されてくるわけで、これがちょっと私の好みには合わない感じだったので、正直、本編はそこメインじゃなくて良かったなと思いました。(いや、まったく好みの問題だと思うんだけどバートラムみたいなキャラの方が好きなんですよね私)

そんなわけで本編としてはとても面白かったのですけど、カプは苦手な感じで、ハーレム(決まった相手がいない状況で複数の相手から好意を向けられる)系も苦手なので、続編よりも他作品が気になりますね。別作品でもそっち方向じゃ合わないかな。

実をいうと『アルバート家~』もそれが苦手でもっというと『おこぼれ姫』もメインカプが苦手で、なんか主人公の女の子の方が立場が上で、男の方が部下であるとか執事とか精神的に下の立場のカプが苦手なんですよね。シナリオメインの話ならそれでもいいんですが、恋愛メインの話でメインカプ苦手はつらいです。『おこぼれ姫』は恋愛が前面に出ないが故に逆に楽しく読めました。

 

 

11/25 読了本『執筆中につき後宮ではお静かに』田井ノエル

 

 妹の身代わりに後宮に入った主人公。それというのも後宮なら皇帝に見初められることはまずないし小説の執筆し放題だと目論んだせいだった。しかし、とある事件に関わることになり、その洞察力を皇帝に見とがめられ、真相解明のため囮になることを命じられるのだった。

よくある、楽しようと後宮に入ったけど、実は頭がいいことを上の人間にバレて事件解決に協力させられる系な話(そのまんま)。王道ものといえど、メンタル強めなちょっと変わった主人公が後宮のまわりの人達を翻弄するのは楽しい。今のところ、ラブはほぼないものの、某薬屋よりは少女小説よりだとは思います。皇帝と主人公、お互い変わった人だと思っているその距離感は中々良いものですが、これから巻数が続くようならまあ皇帝から落ちそうですね。恋愛はともかく自分の近い位置にいてほしいと望んでいるようなので。後、トップの4妃もそれぞれがそれぞれの事情でここにいるだけという雰囲気で、主人公とは仲良くなりそうで、寧ろ皇帝様が浮いてる気がして、いや燕貴妃だけはやる気満々なんですが、そっち方面ではどろどろせず楽しくライトな感じになりそうで続編はぜひ読みたいです。

主人公は後宮にいるのは作家になるまで!と意気込んでいますが力量があまりにぽんこつすぎてまあまず無理なので、皇帝様とはじっくりつき合っていって欲しいですね。

 

 

 

11/23 読了本『サブマリン』伊坂幸太郎

 

サブマリン (講談社文庫)

サブマリン (講談社文庫)

 

 家庭裁判所調査官の武藤&陣内が活躍するシリーズ第二弾。

無免許運転を起こし相手を死亡されてしまった19歳が実は過去、友達を交通事故で亡くしていたと判明。復讐心に取りつかれていた被害者だった少年が加害者となって現れる、そのやるせなさは本来なら救いのない暗い話になりがちなのに、陣内の破天荒さ、武藤の誠実さ、なにより伊坂ワールドによる温かさに包まれている。救いのない物語があるのだとしたら本作はその正反対のような、救いのあり過ぎる物語にも見えた。

伊坂作品が、初期、中期、後期と内容がわりと違うのは有名ですが、中期作品が暗く厳しめの作品が多いのに対し、後期の作品はあったかく安心して読める作品が多くあります。私は中期の作品が苦手で、この後期のふんわりとしたエンタメに振り切った作風が好きで、その中にでもしっかり考えさせる、それでいて読者の気持ちを安定させる要素も入れられていて、本作の最後のあの部分なんて、完全に読者サービスで、この物語は救われているから安心していいと言われてる気がしました。これがなければ、どんな理由があろうともこの子は無関係な人を殺してしまったんだと、心に棘が刺さったような感覚が残っていたかもしれません。わざと棘を残して読者に何かを考えさせようとする作品もあるのですが、私はそういうのがとても苦手で、なので、このまるで読者を思いやるような作風がとても好きです。

加害者と被害者どちらに寄り添うべきか、その境目に立った武藤と陣内の活躍は難しいはずなのに、決して悲惨にはならず、軽快に爽快に描かれている。

面白かったです。

 

11/22 テイルズオブザレイズ

テイルズオブザレイズ、始めました。アプリです。

テイルズは一応全シリーズプレイ済なため、えらい楽しいです。

正直いうとこのリアルタイム戦闘システムはアプリとしては苦手で、アスタリアのコマンド式みたいな方が好きなんですよね、しかしアスタリアはストーリーが(あくまで個人的に)ピンとこなくて、面白くなくてというより、続けるほどの意欲がなく何となく自然消滅みたいな感じでやめてしまいました。

レイズの方はそれぞれのシリーズキャラクターがそのまま登場しているのでファンとしてはめちゃくちゃ楽しいです。今、1部7章まで行ったのですが、キルメルが可愛すぎてつらい、よもやあれから十数年(つらい)経ってまたこのカプを愛でることのできる日が来るとは思いもしませんでした。

ちなみにシリーズで一番好きなのは「シンフォニア」です。次がファンタジア、アビス、D2、D、エターニア、その他、って感じです。一応全部やってるんですけど、どうしても昔の方が面白かったと思ってしまうのは私の感性が古いからなんでしょうか。他の人の感想とか超知りたいんですよね。全シリーズやってて最近の方が面白いよって言う人いるんでしょうか。いたらごめんなさい。でもストーリーだけなら昔の方がよくないですか。ゼスティリアなんて、その世界観もキャラもすごく良かったのに、ストーリー構成がアレすぎて、すごく勿体ないと思った。後、イノセンスは転生ものということで大変おいしい素材だったのに話が短すぎて、もっと壮大にボリューム割いてやつてくれたらなぁと、グレイセスはヒューバートがめちゃめちゃ好きで、アスベルとの兄弟間会話が可愛すぎたし、細かいことをいうと"好き!"て思える部分はあるんですけど、ストーリー的な意味では中々何とも。

そんなわけで、レイズを楽しくやってます。取りあえずメインストーリーを見切るとこまでは多分やるかと。それ以上はどうでしょう。私の場合、よほどの理由がない限りアプリは1年続かないのですよね。今のところ1年以上やってるのはFGOだけです。

 

11/20 読了本『読書会入門 人が本で交わる場所』

 

読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)

読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)

 

 母が図書館から借りていたのでその場で読んでしまった本。

私だけなら中々読もうと思わない本です。それというのも、私自身は読書会に参加したいと思ったことはないからです。元々、人と会うのが苦手で、”話す”ために会話しようなんてまず思いません。何か目的があり、そのための手段としての会話なら仕方ないなと考えますが。しかし、読書会というのがどんなものかという興味はあって、自分が参加したいとは思わないものの画面越しには見てみたいとなと。

勉強会、ディスカッション、本を利用したコミュニティの場という気がしました。著者的にはとてもハードルを下げている、下げたいという気持ちは伝わっているのですが、本に対するハードルは下がっても、元々人の集まりが好きそうな人が参加しているイメージを感じて、やはり私みたいな人間からすると別のハードルが高い縁遠い存在だなと感じました。

後、この本に関しては、「読書会」に関する説明というよりは、あくまで「著者が主催している読書会」の説明、意義、読書会にかける想いが強く綴られているように感じます。特に著者の考え方である、コミュニティ外から得られる知識、弱い繋がりの大切さ、コミュニティ運営の中での多数決の否定など、なるほどと納得する部分も多く面白くありました。しかし、私の場合、ならばこそ本以外の場所こそがコミュニティ外なんですよね。そういう意味で、本当はもっといろいろ経験した方が、おそらく人生楽しくなるんじゃないかと思うことはあるんですけど、身近な楽しみ(本とかゲームとか)に目を奪われてしまいます。

それはともかく、著者が一貫して本に対するハードルを下げコミュニティのともすれば付随物として本を利用するのはとても良いと感じました。そんな風にでも本にふれ、本が面白いものであるという認識が少しでも広まればうれしいですね。本は面白いものですよ。